【赤澤信次郎の今日も旅ゆく その6】壱岐・対馬
赤澤 信次郎 本土よりも大陸の方が近い“国境の島”対馬と壱岐を訪れた。ともに日本海に浮かぶ小島ながら日本史の黎明期から“一国”としての待遇を受けてきた。その名残で、地元ではいまも自らを「対州」「壱州」と呼ぶ。海と山の美し…
赤澤 信次郎 本土よりも大陸の方が近い“国境の島”対馬と壱岐を訪れた。ともに日本海に浮かぶ小島ながら日本史の黎明期から“一国”としての待遇を受けてきた。その名残で、地元ではいまも自らを「対州」「壱州」と呼ぶ。海と山の美し…
板倉あつし 富士宮やきそばの取材旅行から程なく、富士宮やきそばと同様に焼きうどんで街おこしを企画している北九州市と勝負するというイベント「天下分け麺の戦い」が小倉城公園で行われ、この顛末はテレビを通じて全国に放映されたま…
板倉あつし 今から8年ほど前、私は小さなラジオ局のプロデューサーを勤めていました。ある日のこと、自局の女性パーソナリティーが番組のなかで「私の住む静岡県富士宮市にはとても美味しい焼きそばがあるんです。腰の強い固めの麺を、…
赤澤 信次郎 ラオスの朝は早い。「コケコッコォー」の声で目覚め、夜明けとともに托鉢の僧を待つ人の列に加わる。決して先を争わない男たち、はにかみながら合掌する女たち。通りで遊び回るのは、子どもたちと犬。周りは手付かずの自然…
赤澤 信次郎 暮れから新年にかけて東ヨーロッパのクロアチアを訪ねた。アドリア海の群青色に感嘆し、宮崎駿アニメ『魔女の宅急便』の舞台そのままなドブロヴニクの赤い屋根瓦の風景にしびれた。だが、それ以上に印象に残ったのは、数世…
板倉 あつし 近年歓楽街の汚名返上に努め、復興著しい熱海温泉を取材で訪ねた折に、駅前のタクシー乗務員への聞き取り調査で突き止めた(大げさ?)、安くて旨い極上の食堂を紹介しよう。 JR熱海駅のロータリーを挟んだ向かいに建つ…
赤澤 信次郎 「韓国に『B級グルメ』という言葉はありません」。ソウル新聞論説委員で〝食通記者〟のソ・ドンチョルさん(53)が言う。月刊タブロイド紙『テソロ』の人気連載「韓国B級グルメ紀行」は、「B―1グランプリ」をはじめ…
土井 正和 足利市街の北郊に、長い塀を持つ旧家らしいたたずまいで建つ。旅館に見えず、通りがかりの人が「お寺ですか」と聞いてくることもあるそうだ。 それもそのはず。巖華園はもともと江戸・明治時代の建物が中心の民家であり、旅…
中尾 隆之 例年のことながらうっとうしい梅雨空。加えて惨い震災、収束みえない原発事故、節電など晴れ晴れしない日々。「いい湯があるんだけど、風評被害で気の毒なんだ」との温泉通の友人に誘われて、福島の高湯温泉に行ってきた。
福田 徳郎 伊豆は古代から半島に沿って港が開け、列島各地からの海運が発達していました。 戦国時代になって北条早雲(後北条)が伊豆半島を制覇して、細かい記録が残るようになりますが、平安末期にも源頼朝や文覚が流されてこの地に…