長崎県が主宰する島原市と雲仙市の取材会に参加した折に、橘湾に面した老舗温泉地「小浜温泉」を訪ね、9月18~19日に開催された全国のB級ご当地グルメの祭典「第5回B―1グランプリin厚木」に初出場を果たした「小浜ちゃんぽん」を食べる機会を得ました。
ちゃんぽんは、明治30年代、長崎の中華彩館兼旅館「四海楼」から発祥。小浜温泉には、長崎茂木港から湯治客が船で往来しており、大正時代には既にちゃんぽんを食べていたと云われています。100年の月日を経て独自の進化を遂げ「小浜ちゃんぽん」として地域の郷土食・ソウルフードとなり、日本三大ちゃんぽん(長崎、天草、小浜温泉)の一つとして数えられています。現在、和洋食店、居酒屋、寿司屋などの18店が「小浜ちゃんぽん」を提供しています。
また、小浜温泉協会や宿泊施設には、雲仙市観光物産まちづくり推進本部のユニークなキャラクター「ちゃんぽん番長」こと、林田真明さんが推薦する「小浜ちゃんぽんマップ」が置いてあります。
あっさりした味わいが特徴
橘湾で獲れたイリコなどの魚介のダシをスープに加え、地元の野菜や、店によっては温泉水を使うのが「小浜ちゃんぽん」の定義。長崎チャンポンと決定的に違うのは麺。
唐灰汁を使っていないのでモチモチ感はあまり無く、タンメンの様な食感です。
長崎チャンポンよりあっさりしたスープは年配にも好まれる少し濃厚な海鮮タンメンといったところ。
今回取材したのは「食楽 大盛」のちゃんぽん。大きな丼に店名さながらの大盛りの具!麺に辿り着く前に満腹になりそうなボリュームです。豚骨と鶏ガラを煮込んだスープに魚介のダシも効いていて、
大量の野菜、蒲鉾、竹輪、イカのほかに殻付き芝エビの香ばしい食感が風味のアクセント。中太麺はスープとの絡みも抜群でした。伏兵 小浜皿うどん?せっかくだからと一緒に注文した「皿うどん」もなかなかの傑作で、ボリューム、味、殻付き芝エビの食感ともバランス良く、ウースターソースと練り辛子との相性が抜群。この皿うどんの餡かけに、辛子のタップリと効いたウースターソースをかけまわして、生春巻きに包んで「小浜皿春巻き」なんて新B級メニューもいけるのではないでしょうか(笑)。
○小浜温泉観光協会 LinkIconホームページ
○「食楽 大盛」 雲仙市小浜町南本町23-14 TEL0957-74-2470