持谷明宏さんの宿|群馬県みなかみ町・猿ヶ京温泉
上州と越後を結ぶ三国街道沿い。赤谷湖を一望する高台に宿はある。
湖側の客室の大きく採られた窓からは、夕景、闇に沈む湖と街明かり、そして朝焼けと、刻々と移り変わる赤谷湖の景色に見惚れてしまう。
日本庭園の中にある大露天風呂も景色と開放感が気持ちいい。
その庭園の一角には藤棚があり、5月中旬には芳しい香りを漂わせている。
猿ヶ京ホテルの代名詞ともなっているのが、自家製豆腐と旬の素材を活かした「豆富懐石」だ。
燻製にした豆富、卓上ですくい上げる湯葉、群馬もち豚や下仁田ポークの豆乳しゃぶしゃぶと、あれもこれも豆腐や豆乳を活かした料理が並ぶ。
作り立てを種類豊富に提供できるのは、ホテル内に豆腐工場がある賜物だ。
夕食後は大女将の民話の語りと、宿泊客参加型の餅つきイベントが心に残る。
年齢や国籍も関係なく、浴衣姿の宿泊客たちの穏やかな笑顔に包まれる宿の夜。
現在、夜のイベントは休止中とのことだが、そんな時間が1日も早く取り戻されることを願うばかりだ。
(野水綾乃)
◆トップの画像は・・・「新鮮な豆乳だからこそできる湯葉など「豆富料理」の数々」
豆富懐石 猿ヶ京ホテル | |
住所 | 群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1171 |
TEL | 0278-66-1101 |
URL | http://www.sarugakyo.net/ |