深津卓也さんの宿|群馬県みなかみ町・上牧温泉
大正13年、初代・深津謙三が田畑の中に熱源を発見したのが始まり。谷川岳の雪解け水が地中に染み込み、17年の歳月をかけて湧き上がってきた温泉だという。
山下清画伯の大壁画風呂が名物の「はにわ風呂」のほか、庭園露天風呂「たまゆらの湯」と総檜風呂「かわせみの湯」、ほかに2つの貸切風呂を備える。
うれしいのは、目の前に置かれた七輪で自ら焼く炭火山里料理。
岩魚の塩焼き、赤城牛、伊達鶏、月夜野椎茸、上州名物焼きまんじゅうなど、地元の新鮮な素材と名物がどんどん運ばれてきて、目にも楽しくお腹も満たされ、酒も進む。
朝食は場所を変えて、谷川岳を遠望する場所で。源泉せいろ蒸しは上牧温泉の源泉を使い、肉や野菜をやわらかく蒸す料理。
みなかみ町の米名人と呼ばれる本多義光さんのお米を使った名物の温泉粥とともにいただくと、1日への活力が湧いてくる。
「肩の力を抜きフッと素に戻っていただきたい」という女将の深津香代子さんの笑顔にも癒される。
家族でも、少人数でも行きやすい宿だ。
(池田美樹)
◆トップの画像は・・・「籠に盛って出される炭火山里料理の素材」
温もりの宿 辰巳(たつみ)館 | |
住所 | 群馬県利根郡みなかみ町上牧2052 |
TEL | 0278-72-3055 |
URL | https://www.tatsumikan.com/ |