安齋二三夫

2012年9月のはじめにJR四国管内の乗りつぶしをした。10月17日に、かつての宇高連絡船、宇高国道フェリーが廃止になるというのを聞いての旅であった。この旅については別途旅びとに書くつもりだ。ここではその結果、JR乗りつぶしがどういう具合になっているかを整理してみたい。

会社別に見ると、北海道、東日本、四国は完乗。東海は東海道本線新垂井経由の大垣~関ヶ原、同じく大垣~美濃赤坂の美濃赤坂支線が未乗。西日本の未乗区間は放出~久宝寺のおおさか東線、木次線、山陽本線の兵庫~和田岬の和田岬線。九州では香椎線の香椎~宇美、山陽本線下関~門司、筑肥線山本~伊万里、三角線が未乗だ。

未乗区間は距離にして320.6km、乗車率は98.4%。これで完乗のめどはついたといってもいいと思う。しかし実際に未乗区間をつぶすとなると結構大変だ。

新垂井経由の大垣~関ヶ原は下りの特急しか走らない。これをうまく組み込まなくてはいけない。最後をどうするか。今のところ美濃赤坂で完乗ということにしたいと思っている。

まず飛行機で福岡に飛んで、三角線、筑肥線、香椎線をつぶし関門トンネルで下関へ。山陰本線で宍道から木次線。芸備線、伯備線で倉敷に出て、山陽本線の兵庫から和田岬線。そのあと大垣へ出て米原まで特急で戻る。そして大垣に戻って最後の美濃赤坂支線。

これで現在のJR線は完乗である。しかし国鉄時代に完乗した人に比べれば、だいぶんに距離が違う。筆者が勤務していたJTBパブリッシングは、時刻表の編集をしているというようなこともあるが、300人足らずの社員のうちJR完乗者は7名ほどいる。そのうちふたりは私鉄線も含めて完乗している。したがって今更JR完乗といってもあまり自慢にはならない。

そこで国道完走というのを目指そうと思う。国道の総延長は6万キロ弱。JRの3倍である。これを全部走るのは事実上不可能なのだが、まずは1号から10号までで日本一周を目指したい。1号線は完走した。この冬7号線(新潟~青森)、4号線(青森~東京)を走るつもりだ。

中村駅

宇野フェリー乗り場

土讃線から太平洋

安齋二三夫