写真・文:加藤厚
2025年2月20日(木)東京湾フェリー企画の同上ツアーに行ってきましたので、そのもようをお知らせしたいと思います。当日は、実に天気も良く海も凪いでいて絶好なお出かけ日和でした。久里浜からも浜金谷からも白雪をいただいた富士山がくっきりと姿を現わしていました。例年よりは雪が少ないように思いましたけど。
10時20分に久里浜を出て、まずは金谷に向かいます。東京湾フェリーさまのご厚意で、通常入ることのできない操舵室にご案内いただきました。天気が抜群でしたので、当然のことながら眺めはサイコーです。船長さんから、海上にイルカが登場したエピソードなど聞きながら楽しんでいると、たちまち11時05分金谷港に到着しました。

そして、チャーターバスでお目当て、館山の海鮮丼の食事処『波奈(はな)総本店』に向かう筈だったんですが・・・。予期せぬ故障で代替えバスの手配に時間がかかるというアクシデントが発生。そこで機転を利かせた、東京湾フェリーの寺さんこと寺元常務が、金谷港内にある食事処『波留奈亭(はるな)』へと案内。名物アジフライを食べて、バスを待とうということに。この周辺で獲れるアジは『黄金アジ』というブランド・アジなんですねぇ。肉厚でジューシーな旨味のあるアジフライは、調味料要らずでした。併せて富津の地酒『聖泉(せいせん)』をいただき、アタシはもう口福感に溢れましたぁ。

やがてなにやらすごいデラックスバスが到着したではないですか。総勢10人なのにねぇ。そして、ほろ酔いで、お目当ての炙り海鮮丼のお店『波奈』へとゴーです。途中有料道路を使いながら40分ほどで館山市内に入りました。そして内房線の踏切を渡ると、立派な料亭が現れました。お店前の駐車場で降り、店の出入り口に行くと、なんと人気バラエティ『せっかくグルメ』のヒムケンと取材陣が踏切待ちをしているではありませんか。皆で手を振るとヒムケンもにこやかに応じてくれました。そんなサプライズを楽しみながらお店に入りました。高級料亭の感を醸し出していますね。靴を下足箱に入れ、階段を上がると、小宴会場があり、そこが我々の会場でした。

すると徐に三段のお重が運ばれてきました。それぞれを開けると「房総の宝石箱やぁ~」です。一の重は『海鮮』、二の重は『野菜』、三の重は『お寿司』と地物にこだわった食材が、われらをにこやかに迎えてくれるではありませんか。 さて、一の重からまいりましょう。館山産地魚お刺身盛り合わせを炙っていただきます。ただでさえ新鮮な素材を炙ることで、限りない旨味が引き出されます。そして、あたしの大好物『さざえのつぼ焼き』も入ってましたぁ。続いて二の重は館山産野菜祭りです。館山は日本有数の女竹(めだけ)の産地で「房州うちわ」として珍重されています。それを炙って、自家製焼きパウダーを付けていただくのです。それは滋味豊かで格別でしたね。その他ミネラル豊富な土壌を誇る『館山市神戸(かんべ)』地区の大根、レタスを使用した料理。長ネギと地魚の南蛮漬け。菜の花の生ハム巻などの各種料理に、舌もからだも喜んでおりました。最後に三の重です。地魚3種炙りにぎりとなめろうの裏巻寿司です。これらに豪華なあら汁、そしてデザートに館山産イチゴパフェが出てきます。さて、気になるお値段です。な・な・なんと3,500円。噓のようなお値段にビックリ仰天です。


お腹がいっぱいになったところで、次へとまいりましょう。昨年2024にオープンした館山市はじめての道の駅『グリーンファーム館山』です。海と山に囲まれた館山の自然の恵みを体感できるテーマパークとなっています。マーケットでは、地元の農水産物、花卉、野菜・果物はもとより、老舗和洋菓子店とのコラボしたオリジナルスイーツ、地元作家の工芸品まで取り揃えています。新鮮な食材をすぐ食べたい方に最適なBBQコーナーも併設されています。その他人気のお店が3店舗あります。ソフトクリームの『須藤牧場』。館山ジビエバーガーが押しの『TATEYAMA BURGER』。袖ヶ浦で人気の絶えない人気店『のうえんカフェ』の館山店もあります。


続いて、バスは鴨川へと向かいます。天気も良く海も穏やかなので、シーサイド・ビューはサイコーでした。次に訪れるスポットは、『KAMOGAWA SEASIDE BASE』です。眼前に広がる青い海とアメリカン・ガレージの建物。まるで西海岸を思わせるステキな空間。こちらは、3つの美味しいBASEが展開されています。まず『BEACH MARKET』では、オリジナルスイーツから房総銘菓、とれとれ野菜・果実まで取り揃えています。そして、地元企業がプロデュースしたシトラス&チーズのお店『菓房 KOUHUKU』。フレッシュジューススタンド『FRUITS STYLE』が営業しています。そして2つ目、『KAMOGAWA BREWARY』は、鴨川初のクラフトビール醸造所で、1階にベーカリーと2階にカフェが併設されています。2階のカフェでは、抜群のシーサイドを眺めながら3種のクラフトビールを味わい、自家製のロティサリーチキンやピザ、パスタに舌鼓みが打てますよ。3つ目は、『SEAFOOD MARKET』です。新鮮な魚介類などの食材を選んで、それらを焼いて食べられる浜焼き。それから海鮮丼や焼き魚定食が味わえる『海鮮浜焼き 浜の食堂』となっています。

そして本日のトリは、『たむら農園』でのいちご狩りです。30分の食べ放題で、値段は月によって替わりますが、伺った2月は2,000円でした。園内にはアイベリー、紅ほっぺなど10種類ほどの品種があり、それらをもぎ取って好きなだけ食べ比べが出来ます。全種類都合20数個ほどいただきましたが、たむら農園さんのオリジナルというのが自分的には◎でしたね。それにしてもお腹がいっぱいになりましたぁ。

4か所を巡り、見て・買って・食べて大満足で、金谷港に戻りました。フェリーは、17時20分発でサンセット・クルーズとなりました。寒いんですが、夕景は、くりはま・たそがれでしたね。
おしまい
