令和3年度第41回日本旅のペンクラブ賞は「コロナ禍で頑張る観光関係者の皆様」に決まる

第41回日本旅のペンクラブ賞

3月5日、旅のペンクラブ賞の第二次選考委員会がリモート会議にて開催されました。

1月8日の第一次選考委員会で選ばれた4つの候補について、会員・会友による投票が行われ、3月2日に集計が確定しました。結果は下表のとおり「該当なし(コロナ禍で張る観光関係者の皆様)」がトップで3票を獲得し、6票差で次点は「種プロジェクト」でした。この結果を受けて、旅ペン賞をどうするか、活発な議論がなされました。

「前向きでポジティブなメッセージが伝わるもの、観光関係者の皆さんを勇気づけられるもの、1年間ご苦労様といえるものにしたい」
「ただ該当なしとするのではなく、コロナに立ち向かう旅に関するすべての人に贈る、という但し書きのほうをしっかり伝えるべき」
「旅ペンとしていかなる状況でも賞を決めてゆくことが大事」
「該当なし以外の候補に決める方が良い。皆様が旅ペン賞、では逃げのような気がする」

などさまざまな意見が出ました。「〈該当なし〉という言葉をそもそも選択肢に入れるべきではなかった」という反省材料を示す意見もありました。

これらを踏まえ選考委員会で十分に議論を重ねた結果、得票1位は「該当なし」ですがその言葉は使わずに、「コロナ禍で頑張る観光関係者の皆様」を第4回旅のペンクラブ賞の受賞者とすることを、全会一致で決定しました。

これまでの「該当なし」とは意味合いが異なり、誰もが頑張って来た1年なのでひとつに絞るのではなく、皆さんへ贈る賞という意味を込めたものであることを、強調しておきます。

今回ノミネートされた候補は、コロナ禍ならではの内容のものが多く、賞を贈呈するなら今年でないと意味がないものばかりでした。そこで、「頑張る皆様」の代表例として得票数で次点の「種プロジェクト」に「激励賞」を贈ることを満場一致で決定しました。しかしながら、種プロジェクト発起人の丹羽尚彦氏から「大変ありがたいお話ですが、裏方である僕らが賞を頂くわけにはまいりません」とのご返事がありました。宿の応援を無償の完全ボランティアでやり抜いておられるお気持ちを受け止め、賞の贈呈に代えて候補にあがった活動の一つとして「旅の日」の会でご紹介するとしました。

(第二次選考委員会出席者/間貞暦 五十嵐裕樹 石井宏子 板倉あつし 井上智明 大野尚子佐藤晃子 高橋隆 田中哲夫 外上敦 野水綾乃 堀内義章 三宅義隆 望月崇史 藪下祐良)

■投票結果
・該当なし(コロナ禍で頑張るすべての観光関係者の皆様)31票
・種プロジェクト25票
・洋野エモーション14票
・おうちソクたび10票
・本来の意味での該当なしの意見3票
・白票2票
(会員・会友数199名、投票者数65名、投票率32.7%)

第41回日本旅のペンクラブ賞