熊本地震から5年。 明るいニュースが次々と届いています!|今村ゆきこ(ライター&エディター)

5年前の4月14日・16日、熊本を襲った2度の地震で、熊本城からは土煙が上がり、その様子は、「熊本城が燃えた!」と間違えてしまうほどでした。さらに、阿蘇大橋の崩落、阿蘇神社の楼門の倒壊と、次々と観光スポットの被害状況が報じられました。2度の地震はどちらも夜。これが昼間だったら…。考えるだけで、背中がゾッとする状況です。

全国のみなさんに、たくさんのご支援をいただき、熊本の観光地は、少しずつ少しずつ、元気を取り戻していました。さあ、お客さんをいっぱい呼んで、がんばるぞ! そう思った矢先に襲った、COVID-19、令和2年7月豪雨災害。「嘘でしょう⁉︎」と叫びたくなる、いや、叫んでいました。観光地のみなさんから聞いた「心がポキっと折れた」という言葉は、本当にリアルで…、それほど、この5年間は、熊本の観光業は苦しい時期を過ごしてきたということです。

とは言え、悲しいニュースの後には、嬉しいニュースもあり、観光地復活の話題は全国でも取り上げられていました。例えば、阿蘇への大動脈・国道57号の復旧や北側復旧ルート、新阿蘇大橋の開通。修復を終えた熊本城天守閣の内部公開(唯一、現存している宇土櫓の解体はこれからです。お早めに!)。他にも、南阿蘇の地獄温泉は本館も完成し全面再開を果たし、垂玉温泉も日帰り利用が再開します。熊本地震で傷ついた観光スポットが次々と復活し、お客さんがいつ来ても良いようにスタンバイしている状態です。

さらに、豪雨災害で被害を受けた人吉温泉や杖立温泉からも、公衆浴場や旅館の再開・一部再開、新たな魅力の創出など、1年の節目を前に、明るいニュースが届いてきています。

観光業が身近にある仕事に携わり、苦しんでいる人たちの声をリアルに聞く機会が多いからこそ、こういった明るいニュースは本当に嬉しく、すぐに駆け付けたい気持ちでいっぱいに。旅と仕事がセットのみなさんも、同じ気持ちだと思います。

コロナ禍でなかなか遠くへ旅に出かけにくいご時世ですが、旅は豊かな人生を送るうえで欠かせないもの。出来るだけ旅をして、みなさんに熊本が元気になっていく姿をお届けしたい。それが、やっぱり私のやりたいことだと実感しています。大きな声では言えませんが、

「熊本に遊びに来てくださいね」。

(今村ゆきこ/ライター&エディター)

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復旧が完了し、2021年4月26日に内部公開がスタートした大天守・小天守閣